[編入体験記]電気通信大学 Ⅰ類「推薦」
はじめに
この記事は、2017年6月に行われた平成30年度の編入試験体験記です。記事にするのが遅くなりましたが、過去の先輩たちの体験記には大変助けられたので急いで書きました。
推薦基準や試験方式、試験内容などは変わるかもしれないので、あくまで参考程度に推薦試験の雰囲気とかを感じてくれると嬉しいです。
基本情報
出身学科:メディア情報工学科
席次 :1~4年 1位
結果 :合格
推薦基準
3・4年次の席次の平均が20%以内で、学校内での推薦が通れば、推薦試験の出願が出来ます。推薦書も卒研担当の先生などに書いてもらう方式なので、自分で書く志望理由の提出もありませんでした。非常に推薦が出しやすいです。その分、倍率が高くなりやすいともいえます。
参考として、平成30年度のI類の倍率は以下の通りでした。
志願者:19人
合格者:8人
倍率 :2.375倍
改組の影響によるものなのか分かりませんが、例年に比べて倍率が高かったです。試験会場に着いたときに人が多くて絶望したのを覚えています。
試験内容
電通大の推薦試験では、口頭試問があります。
I類では、数学、情報、面接の3つの部屋が用意されており、それぞれの部屋を10分ずつで回ります。受験番号によって、数学→情報→待ち→面接 または 面接→待ち→数学→情報の順番などがありました。待ち時間は、参考書などの閲覧が可能でしたが、携帯などは最初に回収されます。全ての部屋を回り終えた人から順に帰ることができました。
数学
問題が書かれた紙が2枚ホワイトボードに重ねて貼られていて、その問題をホワイトボードに解いていきます。1枚あたり5分で5分が経つとベルが鳴り、解いている途中でも次の紙に差し替えられました。面接官は3人でした。
- 線形代数 (1枚目) 5分
(1) 平面上のある点(x, y)から直線 x = y に垂線を引いたときの交点を(x', y')とするとき、点(x, y)を点(x', y')に移す一次変換の表現行列Aを求めよ。
(2) Aの固有値と固有ベクトル
(3) Aの2乗とAが等しくなることを示せ。(Aのn乗だったかも...)細かい内容が間違ってるかもしれません...。
私は、両方(1)までしか解けませんでした。計算ミスなどは指摘してくれます。また、解き方で悩んでいたら面接官からヒントも貰えます。面接官はかなり優しかったです。
数学の部屋が最初だったこともありかなり緊張してしまい、あまり解けませんでした。帰りの電車で見返していたら解けたのでかなり悔しかったです。
情報
問題形式は数学の口頭試問と同じです。
- 1枚目 5分
(1) 63(10進数)を2進数に変換せよ。
(2) 0.25(10進数)を2進数に変換せよ。
(3) 63.25(10進数)を浮動小数点 (IEEE754の形式)で表記した場合の符号部、仮数部、指数部を答えよ。「浮動小数点(IEEE754の形式)とは何かが図で示されていました。」
- 2枚目 5分
(1) (1, 7, 2, 5, 9, 10, 3, 15)をバブルソート、選択ソート、挿入ソート、クイックソートの中から1つ選び、昇順に並べ替える過程をホワイトボードで説明せよ。
(2) (1)において、昇順に整列する場合は、その数字が来るべき位置の番号にする方法でも表現できる。例えば、(1, 7, 2, 5, 9, 10, 3, 5)では、1は整列した後には1番目、7は整列した後では5番目なので、(1, 5, 2, 4, 6, 7, 3, 8)というように表すことができる。これは、1~8までの数字を任意に並べたときの中の一つである。では、n個数字があった場合の並べ方は何通りあるか。
(3) 忘れました...。ソートの比較回数の説明だった気がします。細かい内容が間違ってるかもしれません...
私は、数学で吹っ切れたのもあって落ち着いて解くことができました。最後まで解いた後、少しだけ時間が余りましたが、全ての問題を解いた時点で「お疲れ様です」といって面接が終了しました。ここの部屋でも、面接官がヒントや問題文の意味を教えてくれます。数学の部屋に比べて、面接官に対して答えを説明するような問題が多かったです。
面接
面接は、時間が10分で面接官が3人いました。穏やかな雰囲気だったのでやりやすかったです。
- 志望動機
- どこの研究室に行きたい?
- 成績表からの質問
-「体育と美術の評定が他に比べて低いけどどうしたの?」というように聞かれました。ちゃんと出席していたか気になったみたいです。 - 高専でどんな卒研をするの?
- 出身地に駅無いけどどうするの?
-高専での卒研が駅を使う研究だったので聞かれました。 - 東京で一人暮らしするけど親御さんはOKしてる?暮らしていける?
- 高専プロコンでどういうの作ったの?
-推薦書に書いてもらったからだと思います。 - 高専プロコンで担当した部分は?
- 高専プロコンでチームに足りなかったと思う部分は何だと思う?
- インターンでは何をしたの?また、どの部分を担当した?
- 大学院は行く予定ある?
- 大学院の前期・後期どこまで行く?
- 将来どういう職種に就職するの?
- 自分が負けないところは何?
質問への答えに対して、また質問されることが多かったような気がします。研究室に見学へ行った事や、プロコンでの経験談などの話はかなり受けが良かったです。
アドバイス
口頭試問は、面接官がいる前でホワイトボードを使って解いていきます。絶対に緊張するので、ホワイトボードを使って問題を解くのに慣れたほうが良いです。私は、学校の先生にお願いして、本番の形式に似せた問題を作ってもらい、実際の本番のような形式でホワイトボードを使って解くのを何度か見てもらってました。また、筆記の編入試験の問題をホワイトボードで解いたりもしていました。
とにかく色んな先生にお願いして面接対策してもらってください。面接対策大事!!
数学や情報の対策は、筆記の編入試験の勉強をしていれば大丈夫だと思います。
おわりに
試験内容は流石に変わると思うので参考程度に見ていただけると幸いです。
電通大の受験を考えている皆さん、ぜひ頑張ってください。
なにか質問があれば、twitterあたりでDMくれたら答えますので、気軽に連絡ください。